脳ドックのご案内 |
クモ膜下出血検診システム(脳ドック)は、現行の健康保険制度下で は、極めて実現困難な最高精度の MRI と MRA によって、 死亡率が 50% を超えるクモ膜下出血の原因である脳動脈瘤の早期発見 を目指すものであります。
既に、多数の方々の御利用をいただいておりますが、これを機会に現代医療の 最先端の恩恵を受けられますよう御案内申し上げます。
- クモ膜下出血とは
- 脳を保護しているクモ膜の下に出血して脳脊髄液と血液が混ざる状態を指し、 治療法と直接結ぴついた病名ではありません。
- 好発年齢と予後
- 40〜50 才台が好発年齢で死亡率が 50〜60% であり後遺症を残すの も20〜25% に達し、一度発症すると恐ろしい病状です。
- 原因と頻度
- 脳動脈瘤破裂によるもの85% 、脳動静脈奇形出血が 10% 、その他 の出血が 5% で、毎年人口l0万人に10〜12人発症いたします。
- 検診の意義
- 予後不良であること及ぴ原因であります脳動脈瘤は、人口の 0.5% に認められるごくありふれた病気です。この直径が 4mm 以上になると、 急に破裂しやすくなりますので、これを未然に防ぐ検診は極めて、意義あるもの と考えます。
- 検診精度
- 機械性能、使用方法、診断能力、経験等の諸要因によりますが、当医院では 直径 4mm 以上の脳動脈瘤の 95% 以上の診断精度を目指しております。
現在では 4mm が判断できるのが当たり前で、 2mm の判定に 努力しています。そのため高性能 1.5T 機を使用しております。
- 検診間隔
- 脳動脈瘤の成因に関しては不明な点が多くありますが、クモ膜下出血の予防 には、 35 才から 5 年毎の検診で充分と考えております。
- 副作用
- MR装置を使用するだけのこの検診システムは、無痛、無害、無侵襲の理想的 な検査方法です。
- 経過観察
- 一度検診をうけられますとコンピューターに登録し、生涯に亘って定期的に 検査の御案内をいたします。万一、緊急検査の必要が生じた際には、優先枠 にて検査いたします。
- その他
- 本検査で、無症候性の脳腫瘍、脳梗塞その他の疾病がみつけられます。
右中大脳動脈瘤 | 脳下垂体腫瘍 |
---|---|
右中大脳動脈瘤 | 脳下垂体腫瘍 |